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電動歯ブラシ3大メーカーを比較してみた。ソニッケアーとオーラルBとドルツの違い

各社電動歯ブラシの毛先

手前はPHILIPS sonicare / 真ん中はBRAUN Oral-B / 奥はPanasonic Doltz

3大メーカーの電動歯ブラシを実際に買い揃えて比較するレビュー(感想)ページです。
ブラシの動き、動作音、替えブラシの値段など、各メーカーの特徴をまとめました。

比較するのは以下の3機種。

このページの要約:フィリップスのソニッケアーが断然オススメ。爽快感がまるで違う

2018/03/23

【目次】このページ内の行にジャンプします
▼まずは動作を比較。音量もだいぶ違います
▼ブラシをコップの水に突っ込んで、パワーを比較してみた
▼ブラシ形状の違いによって奥歯への届きやすさが変わる
▼実際に使ってみた感じはどうか
▼ホワイトニングモードの違い
▼維持費(替えブラシのコスト)
▼フィリップスとブラウンの、ちょっとした難点
▼結論
▼追記:雑誌「MONOQLO(モノクロ)」における評価

まずは動作を比較。音量もだいぶ違います

ブラシの動きが3メーカーそれぞれ異なります。

動画冒頭のソニッケアーは、左右に首を振るような形の動き。
甲高い音が鳴りますが、音量は大した事ありません。

2番目に登場するブラウンは、反復回転運動です。
動作音がだいぶ大きめ。
ブラシ部分を回転させる仕組みですので、どうしても機械的騒音が出てしまうようです。

最後に登場するドルツは方向の動き。
バス法と呼ばれるブラッシング法です。
音質や音量はソニッケアーと同じレベルです。

ブラシをコップの水に突っ込んで、パワーを比較してみた

ソニッケアーの水弾きパワーは、かなり凄まじいです。
高画質にして見てみると、水しぶきが周りに飛び散っているのがお分かりいただけると思います。
霧吹きを彷彿させるレベル。
周囲1メートルほど水浸しです。
はじき飛ばされる水がコップの内壁に激しく当たる音に注目です。

次のブラウンは、動作音の大きさの割には、水をはじき飛ばす力は大した事無い様子。

最後のドルツは、かなり非力に感じられます。

ブラシ形状の違いによって奥歯への届きやすさが変わる

ブラウンは奥歯まで届きづらい

左はPHILIPS sonicare / 真ん中はBRAUN Oral-B / 右はPanasonic Doltz

上の画像でお分かりいただける通り、回転運動をするブラウンはブラシに回転の為の機構が組み込まれている為、ブラシ先端部が数ミリ長いのです。
このため、奥歯の外側を磨く時に、若干窮屈な思いをします。
しかし、慣れてしまえばどうという事はありません。

実際に使ってみた感じはどうか

私はブラウンやドルツの電動歯ブラシは使った経験があったのですが、ソニッケアーは今回初使用でした。
ソニッケアー使用1回目で、こりゃスゴイと感じました。
体感パワーが全く違うわけです。

クチの中の水をはじき飛ばす事で歯と歯の間の隙間のヨゴレをはじき飛ばす、という謳い文句の通りです。
磨き終えた後の爽快感は、まさに歯医者で歯石取りをしてもらった後の、あの感じです。

しかしながら、前歯の内側に関しては、ブラウンの方が使いやすいです。
ブラシが長めのソニッケアーで前歯の裏を効果的に磨くには、クチを全開にしなければなりません。
一方、ブラウンの丸形ブラシは縦方向の長さが短いので、クチを全開にしなくとも、前歯の裏にすんなりフィットしてくれるというわけです。

ホワイトニングモードの違い

通常モードでのブラッシング(2分間)の後に、前歯を磨く為の特殊モード(ホワイトモード30秒)に入るというのがフィリップスの仕様。
ホワイトモード時は通常モードよりも動きが強くなっている事が分かります。


一方、ブラウンはボタン操作でホワイトニングモードに突入します。
強弱を繰り返す動作。
通常モードよりも動作が強くなっている感じはありません。
強弱を繰り返す事でホワイトニング効果があるという事なのでしょうか。

維持費(替えブラシのコスト)

替えブラシ年間コスト表

フィリップス(ソニッケアー)の替えブラシ
4本入りパッケージ(HX6014/01)が3,199円(Amazonでの2018年3月23日時点の参考価格)。1本あたりの価格は800円となります。
メーカーは、「交換時期は約3ヶ月」と謳っています。
3ヶ月で交換すると、年間の替えブラシコストは3,199円になります。
ブラウン(オーラルB)の替えブラシ
3本入りパッケージ(EB25-3-EL)が1,054円(Amazonでの2018年3月23日時点の参考価格)。1個あたりの価格は351円となります。
メーカーは、「交換目安3〜4ヶ月」と謳っています。
3.5ヶ月で交換すると、年間の替えブラシコストは1,203円になります。
パナソニック(ドルツ)の替えブラシ
4本入りパッケージ(EW09104-W)が509円(Amazonでの2018年3月23日時点の参考価格)。1個あたりの価格は127円となります。
メーカーは、「2〜3ヵ月が交換の目安」と謳っています。
2.5ヶ月で交換すると、年間の替えブラシコストは610円になります。

「ドルツの替えブラシは安いが、フィリップスは極端に高い」と言えます。

フィリップスとブラウンの、ちょっとした難点

密封されていて開けづらいパッケージ

ソニッケアーの外箱を開けると、透明なカーボネイト材で密封されています。
これが非常に開けづらいのです。
ニッパー的なもので要所要所を破壊しないと開けられません。
おそらく、これは、箱の中から製品だけを盗む手法の万引きに対する策だと思われます。
開封時には怪我などしないよう、ご注意を。


上の動画は、充電時のLEDランプです。
真ん中のブラウンだけが、大光量でチカチカ点滅しています。
洗面台などに置く場合にはこれで問題ないのですが、ワンルーム的な部屋に住んでいると、夜寝るときにこの点滅は目障りです。
ちなみに、ブラウンは、シェーバーの自動洗浄機もLEDが大光量で点滅するようになっています。

結論

前述したように、ソニッケアーはブラシが長めな為に、前歯の裏側を磨く際にクチを全開にする必要があります。
この時に、水しぶきが飛び散る可能性があるでしょう。
っていうか、飛び散ります。
その点、ブラウンの丸形ブラシは短いですので、前歯の裏を磨く際にブラシを当てやすいと言えます。

しかしながら、そんな小さなデメリットなどどうでもいいと思えるほどソニッケアーの磨き上げ能力は凄まじいです。
磨き終わった後の爽快感で比較すると、フィリップスのソニッケアーが圧倒的にオススメです。

ブラウンやドルツはブラシが当たったトコロだけがキレイに磨かれるわけですが、
ソニッケアーは
「水流(はじき飛ばす水しぶき)の力によって、歯間や、歯と歯ぐきの隙間の歯垢も除去」
との宣伝通り、ブラシが直接当たらない箇所をもキレイに磨き上げる能力があることを実感しました。

追記:雑誌「MONOQLO(モノクロ)」における評価

月刊モノクロ2011年8月号(晋遊舎)で電動歯ブラシのテスト記事が載っていると聞き、バックナンバーを取り寄せてみました。
記事中では、

との総合評価。
評価の項目は、歯垢除去力・磨きやすさ・振動音・連続使用時間・特殊機能の5科目。

ソニッケアーは全ての項目で「ほぼ完ペキなテスト結果」という事で電動歯ブラシのベストバイ(AA)。
ドルツは「ブラシが平ら過ぎて歯周ポケットを磨くのにコツが必要」という事でA。
ブラウンは「歯当たりが電動ドリルのよう。歯間などを磨くにはコツが必要」という理由でBでした。

また、エントリー機(廉価機種)での比較でも、ソニッケアーが高評価。
ブラウンやパナソニックのエントリー機は高級機と比較して振動数が落ちるのですが、ソニッケアーはエントリー機でも高級機と同じ振動数であり、「ぶっちぎりでコスパNo.1」との判定でした。


関連ページ
フィリップス電動歯ブラシを超シンプルに比較するページ
関連サイト
音波式電動歯ブラシブランド ソニッケアー(フィリップス公式サイト)
ブラウン オーラルB(ブラウン公式サイト)
オーラルケア(Panasonic公式サイト)
電動歯ブラシのベストセラー(アマゾン)
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